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ちょっと待ってて下さいね…今ブログ生き返らせますので…(涙)
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「リディア様、ごきげんよう」
「リディア様。こんにちわ。」

「は、はい…」

その日玄関から戻った時から、侍従や女官の態度が明らかに変化していた。
今までは黙認の御忍び客人と言う立場の為か、女官達とすれ違っても会釈をされる程度で話しかけられる事は少なかったのだが、妃候補として顔を出した以上、何処へ行くにも常に最敬礼で迎えられた。王族のフロアを出れば、誰かしらの影が周りにあった。


恐らく、護衛についている者がいるのだろう。だが、慣れない雰囲気に、リディアは音をあげてしまうのは早かった。
「何だか…いつも誰かが居る様だね…もう~!」
「大丈夫ですわ。お部屋に入ってのリディア様の直接のお世話は、私どもがするようにとお命じになられました。お気を張る事ございません。」
いささか面食らい気味のリディアに、アイネが声をかける。エッジの命令があってよかった。そうでなければ流石に多くの女官や護衛が付くだろう。
「そうだ、アイネさ…っとアイネ、聞きたい事があるんだ…」
さんを抜かさなきゃ返事をしない、と言うカレンの先ほどの言葉。
「…そうですわ。っと、何でしょうか?」
 
「ウォルシア…あの人の事、何か知ってるんでしょ?何か教えて欲しいんだ。」
廃位の王、と言う言葉の意味するもの。刀、王勺…聞き逃して来た中で、判らない事が色々ある。少なくともあの男に関しては先日、馬小屋で襲われた時、女官達は何か心当たりがある様だったし、家老が言った、刀と言う言葉も引っかかっていた。
 
三人はしばらく黙っていたが、アイネが口を開く。
「エブラーナの歴史は、ご存じないですよね?獅子軍の乱も…」
獅子軍の乱。大陸の歴史は大まかに幻界の図書館で学んだが、聞かない名前だった。
「うん―――ごめん。私、何も…」
「いえいえ、失礼いたしました。国を開いていないのは、こちらですもの。えっと…あの戦があったのは100年、いや200…年表でもあるといいんだけど…」
その言葉に、はた、とオルフェが顔を上げる。
「…王族の書物庫には歴史などの資料や書物が…リディア様、本はお好きですか?」
「本?うん!!好きだよ。見られるの?」
「あ、それはいい考えかも。リディア様がいらっしゃれば、王族用のフロアは出歩き自由だし…歴史に関わる事だし、ちゃんと書物庫で見て頂いて説明したほうがいいわね。」

少々退屈していた中、エブラーナ書物が見られる思わぬ機会。
四人は連れ立って部屋を出た。エッジのいない間、リディアはエッジの自室を使ってよい、と言う事になっていた。本来ならば部屋を用意するのだが、いきなり違う環境で、見慣れない女官や侍従をあまりリディアに近づけたくない、と言う事もあるのだろう。王族用のフロアは書物庫は勿論、稽古場に至るまで、出入りを許されていた。
 
書物庫の兵士はリディアの訪問に驚いていたが、最敬礼で扉を開け、中の安全を確認した。アイネが、リディアにエブラーナの歴史のお話をする、と伝えると、快く三人にも道を開けたのだった。
 
「うわっ…広いね!!」
書物庫の広さはかなりのもので、壁一面の本棚があり、その真ん中に大きな机があった。
「完全な本棚を幾つも置いてしまうと、身を隠す場所になります。暗殺者が暗躍した時代の名残です。ここは必然的に、王族のみが使う部屋ですので。」
確かに、身を隠す場所はない。アイネが本棚を指した。
「共通語の書物は下から7段目までの全てです。それから10段まではエブラーナ語。それより上は、エブラーナ古語ですので私達でもちょっと…この辺がエブラーナの近代史。ここら辺が先ほどの話の資料の様です。魔法の書物もあります。もし、他にお読みになりたいものがあればお好きなのを御探しいたしますわ。」
 
リディアは広すぎる書物庫を見回し、頷く。
「う~ん、いいや。場所がわかれば、自分で探すよ。だってほら、結構本って自分で見ないと、どれが必要か判らないでしょ?」
「…確かに、そうかもしれません…」
そう言うオルフェの片目は、魔法書の本棚を見ている。カレンは既に後ろを向いて、本棚を凝視していた。
 
「あ!!!民明書房全集!!!」
「カレンお姉さま。何の為にここに来たのか覚えていて?」
リディアはそっと、若干こめかみに筋が浮きそうなアイネの袖をひっぱった。
「ね、アイネはさっきの歴史のお話を聞かせて。そ、それで二人はね…その、いい本だな、って言うのを探して来てよ。何でも良いよ。何でも…す、好きなの…」
「…はい!!」
そう言うがいなや、2人はそれぞれ、武器書、魔法書の所へ散って行った。王族の書物が見られる機会など、侍従には生涯ないだろう。
 
リディアは近代史の一角に寄り、幾つかの本を開く。アイネが慌てて本を机に運んだ。
「先ほどのお話の、獅子軍の乱―――ここです。今から、おおよそ100年ちょっと前ですわね。」
 
『エブラーナ暦1335年。獅子軍の乱。軍主力部隊を元にライオス王子を
擁した軍は、わずか3日でウォーレン王率いる軍を打ち破る―――
ウォーレン王は廃位の宣告後、脱獄し山中に逃亡。王家の勺が奪われる。
三種の神器の王勺・宝珠の行方は未だ知れない。その年の10月、エブ
ラーナ法改定により、刀のみを印にライオス王子が正式に戴冠―――』
 
ウォーレン。あの男のウォルシアと似た響きだ。
 
「この、ウォーレンって人は悪い人なの?ライオスさんって息子?」
「いえ…その…二人ともこの国の王子なのです。ウォーレン王が弟、その王を廃位においやり、王になったライオス王が兄でした。」
「あ、弟さんが王様になったんだ?」
その言葉に、アイネはわずかに首をかしげる。何と言っていいものか、と思案顔。
「…って、訳じゃないのかな??」
「そう…なんですよね。ただ、弟王子が即位したのは…いわばかなり強引な手段でした。元々は、殆ど同時期に生まれた腹違いの2人の王子。それぞれの母にあたる、先代の王の正妃と側室に確執があったらしいんです。立場上、正妃の子ライオス王子が兄、とされ後継者と目されていたのですが…弟であるウォーレン王子が、側室である母のそそのかしにより、王位を狙った、と。」
「へぇ…で、その弟の王様が廃位の王…追い出された王様…」
今は公には側室と言う立場は認められていませんけど、とアイネは付け加えた。

恐らくは先々代程までエブラーナは、身分あるものは完全な政略結婚をするのが普通。特に王ともなれば、治めている部族の首長クラスの娘が側室として差し出される事も多かった。
しかしいわば各地の代表として王の下に集まった側室達。その身分の扱いや順序を少々間違えただけでも、出身部族同士で諍いや武力衝突が起こるのが当たり前であり、また、1人の者が王の寵を独占している、と言う理由での側室同士の暗殺事件も少なくはなかったのだ。
人知れず、代々の統治者が頭を悩ませていたのも事実なのだろう。

 
「父である当時王が夭折されると、弟ウォーレン王子は兄王子を幽閉して即位。あろう事か外国侵略を企て、民の生活に負担をかけ、非常に国が乱れたと言います。ついには軍と貴族が兄王子を助け出し、反乱を起こして弟である国王を捕らえました―――」
エブラーナ史には、兄の王子を象徴する獅子の旗印を取り、『獅子軍の乱』として名を残すクーデターだと言う。
 
「弟は、悪い王様になってお兄さんに倒された…その人、どうなったの?」
「国王は廃位の宣告を受け、処刑される前に、王位の印の一つである王杓を持ったまま逃げ行方知れず―――狼の餌食になったとも、山に入って生き残り、子孫は小数民族をまとめている、との色々な噂は、私が生まれる前からある様です。一つの伝説ですね。」

古い時代の話の様だが、代で言えば数代程だ。伝説と言うには近い過去。
「その弟の王子…えっと、王様の孫の孫位の人が、あのウォルシアって人なのかな?」
「と、本人は名乗っているようですが…どこまで本当だか…」
ちなみに、とアイネは付け加えた。
「昔は、その金色の王勺、白銀の王家の刀、翡翠の宝珠が、三種の神器と言われ王位の象徴だったんですよ。王尺はその廃位の王が持ち去り、宝珠はかつての廃王の
即位の際、反対した勢力に城の中に隠されたまま、行方知れずとか。今では、刀だけが王の即位の時に使われるんです。当然それ程の大切なものですから、厳重に警戒され…宝物庫にあります。と言っても、飾ってあるのは本物か判りませんが。」
「へ??」
「一応、宝物庫にご立派に安置してありますが…大体は贋物を飾っている様です。相当精巧に作られているらしく、本物を見分けられるのは、代々王族だけですわ。」
「へぇ、何だかすごいね!って、事は…?あの人が言っていた刀?」
 
王家の刀、という反逆者の言葉。
本物を見分けられるのは王族のみ、という家老の言葉。偽物を見分ける目を持つ者ならば、宝物庫に置かれていたのは偽物とわかり、何一つ取らずに去ったのも頷ける。
勿論、それ程大切な物は更に厳重な隠し部屋に入れられているのが常だが、賊が偽物を見分けたという事実は、十分に王家に対して示すものはあるだろう。
エッジが自ら出陣したのも、それらを案じての事だろうか。
「ただ、エブラーナ法により、王家の神器の所有のみでは王位の証拠とはならないので、エッジ様の次期王位は、ご存命の限り確実です。」

ご存命の限り。
エッジが生きている限りならば、何が奪われようと王位が変わる事はない。
 
―――だとすれば…やっぱり、エッジの出陣は危険だったのでは…?
 
「…出任せか本当か。心配性の家老様のアレルゲンだった事は、確かです。」
「アレルゲン…?アイネって、難しい事沢山知ってるね…」
目をぱちぱちしながら、アイネの顔を見つめるリディア。
「あ、申し訳ございません…えっと、過剰反応、ですわ。」
 
ぱらぱらと本をめくると、殆ど外国の記述が無い時代も多かった。
「エブラーナって、完全に鎖国してた事があったんだ…」
「ええ。他国から攻められない様に、との政策でしたがやはり時間と共にあらゆる事が停滞してしまい、民間レベルの交流はすぐに再開されたそうです。えっと…これはバロンの歴史書ですが…

“国を閉ざし、発展の停滞が見られる。独特の武術が発展する。北西は山脈、
北東は砂漠を有し、平野部に人口が集中する。鉱業及び農・漁業は盛んだが、
軍の規模は小さい。兵の数は少ないが精鋭は多く、ゲリラ的な戦法を得意とする。”

これが、エブラーナの記述ですわ。」
 
リディアはその書物を取り、ページをめくった。
 
「ここが、私の故郷。」
「ミスト…と言う所ですか?バロン領内のご出身だったのですね。」
 
―――常に霧に包まれたミスト谷にすむ部族。
祖は、幻獣と子をなした魔導師との説もあるが、定かではない。特殊な魔術に
より異界より幻獣を呼び出し、血統維持の為に血族間婚姻が盛ん。
純血の召喚士は不妊・短命の傾向が強いと言われる。

「…リディア様は、純血の召喚士なのですか?」
アイネはその下りを読むと、少し表情を曇らせる。
「うん。お姫様なんかじゃ…両親は亡くなって…幻獣の国で育ててもらったの。」
「でも、エッジ様の大切な方だという事は変わりませんでしょ?」
なのかなぁ、ともれる苦笑い。

「大丈夫ですよ。リディア様。エッジ様はお考えあって、あなた様を出迎えへ―――兵士の前へお連れしたのですから。」
まさに気になっていた事を当てられ、リディアは思わずアイネの顔を見上げる。
「うん…私があんな所に出ていいのかって…」
エブラーナの歴史を知りたいのも、内乱はなおの事それが気になって、と言う事もあった。
机の上には、王族の子供向けと思われる簡単な歴史書や、エブラーナ固有のマナーの本等が重ねられていた。目を通した位で何がわかると言う事はないものの、見た事も無い、と言う様では余りに申し訳ない。妃になると言う事を考えてではないのだが、その振る舞いは女官達にとって喜ばしかった。
 
「実はですね、リディア様。先日、大貴族の大掛かりな国外逃亡があったんですよ。だからエッジ様は、それを逆に利用したんですね。」
「へ!?逃げちゃったの?何で!?」
家老の話を思い出すものの、今回は少人数の内乱。
「エブラーナでは、そうね…政治に影響を持つ程の大きな貴族が幾つかあります。それが殆ど、近々バロンで開かれる大掛かりな貴族の交流会に早々と出かけてしまいまして。残った大貴族の方々も、療養やら何やらで、あっと言う間でしたわ。」

何処の国でも財力が物を言うのは確かで、エブラーナでは忍術の腕を持つ武官貴族の位は高いものの、商業と縁のある貴族の方が実際の権力ははるかに上だった。
しかしその貴族達は、1ヶ月後にバロンで開かれる予定だった世界規模の貴族間交流会の準備、と言って早々に国を出て行ったと言う。
世界的な集まりに失礼があってはと言う言葉に、誰も強く足止めは出来なかった。
「先のルビガンテとの戦の時、早く国外に逃れた貴族は難を逃れました。廃王の末裔の噂が広まった様で、相当大きな戦が来ると勘違いした方々もいるようです。」
しかし、その動きは小中貴族や平民に大きな不安を与えたと言う。
民が安定しなければ士気にもかかわると言う事で、武官や宰相大臣達は、国民に知られた『翡翠の姫』であるリディアが、お妃候補として出る事を黙認したと言うのだ。
 
「そうだったんだ…う~ん。道理で話が上手く行過ぎると思ったよ…」
意外にも、策は練られていた。
 
「ですから、リディア様は今はあまりお考え込まずに、エッジ様やこの国の民の支えになって頂ければよいのです、後の事は、後の事ですわ。」
「うん…ありがとね…あ、でも、実際どうするかとかって言うのはその、また後の事で…」
 
―――後で大丈夫、か…

自分の言った言葉に、アイネはふと不安を覚えた。
元々は、諸手を挙げて賛成していた単純な相棒女官とは違い、とは違い、アイネはリディアがこの城に留まる事には慎重な見方をしていた。
しかしそれは、リディアが時に身勝手にもなるエッジに流されたのでは、と言う杞憂と、この騒動が起きた時本来なら真っ先に帰すはずの、客人の立場であるリディアの身を案じての事で、決して反対と言う事はない。リディアの気持ちが十分に反映されるべきだと言う思いがあった。
 
―――でも、もし…本当に帰ってしまわれたら…
 
エッジが他の娘と、婚姻を結ぶ事はあるのだろうか?
今は全く想像できないし、したくない。

―――不思議な方ね。私まで、この方に惹かれている様だわ…

リディアは魔法書の本棚にいたオルフェに近づき、声をかけていた。
「魔法の歴史は、やっぱり浅いんだね。」
「ええ、私の祖父などは、実際私が見せるまで魔法を信じていませんでしたよ。」
「そうか…」
それは恐らく、エブラーナの国全体と言えるだろう。山奥に魔導師が隠れ住んで魔法を学んで…と言う事はなさそうだ。
 
―――じゃあ、一体あの人達は何処であの魔法を?
 
馬小屋で自分達を襲った魔導師。師もおらず、全く何も知らない者が独学で魔法を会得するのは不可能に近い。
「オルフェ…部屋に戻ってからでいいんだけど、この間私達を襲った魔導師の杖とかローブとか、あったら持って来て欲しいんだ。」
「はい…恐らく保管はしていますから。」
 
本を片手に、小声で呪文の詠唱を始めると、小さな妖精―――シルフが姿を現した。自然界の精霊であるシルフ。か弱い存在である為に大きな事は頼めないが、伝言位の事には充分働いてくれる。妖精はリディアと2.3言葉を交わし、外へ飛んで行く。それを見て、上の棚に居たカレンが大声を上げた。
「あ!!ちょっとアイネ!!窓の所、おっきな蛍よ!!」
「カレン!!違うわよ!!!…すみません…リディア様…」
「蛍…そんな例え、初めて聞いたよ…」
くすくすと、二人の間に笑みが漏れた。
 
「ねぇカレンは何の本をさがしていたの?!」
棚から降りてきたカレンは、分厚い本から顔を上げ答えた。
「民明書房の戦術書です!私死ぬまでにいっぺん見ておきたかったんですよ!!」
覗き込むと、ゴルフやホッピングはかって戦術に使われていた、と言う様な奇怪な本。明らかに女性が読むには無骨で特異な物だ。そもそもこの本の言っている事はどこまで本当なのか。
 
「このページ!!この、『呂決斗乱茶亜』って言うの作ってみたいんです!!」
「ええと…『ろけっとらんちゃー』って言うのかな?カレン…すごいの作りたいんだね…」
「ええ!!一気にズバーンと!!トリガーを腕に連動させ、発剄を使用する事で質量及び火薬の量を従来の10分の1にまで減らし…持ち運びも可能だわ!!」
「そ、そうなんだ…ははは、見てみたいな…でもあまり、その…」

その言葉に、アイネが後ろに立ちはだかる。
「また新作!?あなた…一体何回、夜間警備兵怪我させれば気が済むのよ!!頼むから、夜中に中庭で新作武器試すのやめて頂戴!!こっそりになってないわよ!!」
「私のせいじゃないわ!!試し撃ちはしてるけど、狙い撃ちはしてないわよ!!」
「毎回毎回、私がもみ消さなければ大問題になるといっているの!!」

「皆さん…一応、ここは図書室なんですから…」
オルフェの声は静かに、三人の横を通り過ぎただけだった。
 


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プロフィール
HN:
tommy
性別:
非公開
自己紹介:
FFは青春時代、2~5だけしかやっていない昭和種。プレステを買う銭がなかった為にエジリディの妄想だけが膨らんだ。が、実際の二次創作の走りはDQ4のクリアリ。現在は創作活動やゲームはほぼ休止中。オンゲの完美にはよぅ出没しているけど、基本街中に立っているだけと言うナマクラっぷりはリアルでもゲームの中も変わらない(@´ω`@)
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